白と木目のコントラストが珍しいファネットチェア

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2024/04/12 14:23:26

ある北欧家具店で、ビンテージチェアが無数に並んでいる中、ひときわ目を引いたのがこの小さな白い椅子でした(白と木目のコントラストが何とも上品!)。

他の椅子よりちょっと小柄にも関わらず、一番存在感を放っていたこのチェア、実際によく見ると、その精巧な造りにはただただ驚かされます。

DSC06512フィンランドのデザイナー、イルマリ・タピオヴァーラが、1949年に完成させたファネット・チェア。こちらはasko社製のもの。釘を使わないで完成させた、熟練した職人によるハンドメイド。〈黒 ✕ 木〉のタイプもありますが、白x木は珍しいようです。

DSC02306座面が自然に体の形状に沿うように優雅にカーブしていて、厚みの薄い座面は、意外にも頑丈。背もたれの格子も上部へ行くほど細く、美しく繊細な印象があります。

座ってみると、華奢な外見とは裏腹に丈夫で安定感があります。後から知ったんですが、この椅子はアスコのファネットチェアという名で、釘を一切使わずに木の組み合わせだけで作られているんだそう。

DSC06522Asko社のファネット・チェア。熟練の職人による丁寧なハンドメイド製品で、釘やボルトを使わない古い伝統技術が垣間見れます

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ビンテージなので、ちょっと塗装が剥げたり使い古した感じもありますが、それがまたこの椅子の魅力を引き立てているようにも感じて新たに塗装を施すのはやめました。
小さめだから部屋のどこに置いても邪魔にならず、それでいてどこに置いても美しく映えるんです。白と木目のコントラストがさわやかで、ただ置いているだけで空間が引き締まる感じがするのも魅力。

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そんなファネットチェア、見た目以上に実用性に優れていて、この先もまだまだ長く使えそうです。