心地よい生活空間を考えるとき、最も大切にするのは、「抜け感をつくる」ということ。実は収納ラックを選ぶときにも、ある点に注目して選ぶようにしています。
私たちが選ぶ収納家具の、ある決まりごと、それは、“収納量に柔軟に対応できながら、インテリアとしても成立するもの”、あるいは、“独立した目につく家具より、壁に溶け込む目立たない存在の家具”ということ。この流れをくむ収納、私たちがながらく愛用する収納家具モンタナをご紹介します。機能的でありながら温かみのあるデザインと豊富な色のバリエーション、さらに細部へのこだわり。それなのにどこか控えめな存在感に、品の良さを感じるモンタナ。収納家具としては、ひとつの到達点にある完成品のようにも感じます。
ひとつひとつ大切に集めたコーヒーカップにぴったりな居場所、それがこのコンパクトなMaduのガラスシェルフでした。以前からよくご質問を受けていたのですが、これはビンテージではなく、実はアンティーク塗装が施された既製品。しかも樹種はマンゴーウッドなんです。店頭で見かけ、“ここにカップを並べたい”、と即決したこのガラスシェルフ。コンパクトで場所をとらずリビングによく馴染んでくれています。
ご紹介するのは、わが家の食器棚。15年以上も愛用しているAYANOのSHシャンティシリーズ。シンプルなデザインで使い勝手が抜群な食器棚です。半透明の扉を通じて内容物が透けて見える点がもっとも気に入っているデザインのひとつ。奥行きが感じられるため、背の高い家具でも圧迫感が軽減されます。
スムーズに開閉できる大型折れ戸とスイング扉、家電収納にはスライドテーブルを採用し、棚の高さは可変式なので大皿も収納可能。自分の生活スタイルや好みに合わせて収納スペースを自由自在に調節できます。
家具やインテリアのことを考える時、最も大切にしたいのが、“その空間に馴染むかどうか”、ということ。個々に個性があって主張するプロダクトよりも、生活空間の中にうまく溶け込む、そういうモノが理想的です。
ご紹介するルームサファリのコートラックも、プロダクトの使い勝手、美しさもさることながら、最も気に入っている点は、空間によく馴染んでくれるところ。壁に立てかけるだけ、という、なかなか思いつかない発想もすごいです。ルームサファリの製品の魅力、開発・販売を手掛ける彼らのバックヒストリーについてエッセイにまとめました。