カフェノマの家は、当時（今でも）めずらしい完全自由設計が可能な新築の分譲マンションでした。シーリングファンを取り付けるため、リビングの床を下げたり、玄関から廊下にかけテラコッタタイルを敷き、一体感をだす工夫をしたりしています。
絶妙な色むらが目を引くテラコッタタイル。自然な風合いで廊下と玄関を温かな雰囲気に包んでくれています。設計当時、実は玄関かまちに少しアールを加えて、独特の趣を出したかったのですがそれは叶わず... それでも玄関と廊下の自然なつながりは実現できとても気に入っています。
F/styleのロンド・キャットマット。テラコッタタイルにぴったりの玄関のアクセント。素材のベースは、耐久性があって環境にも優しいジュート(黄麻)。ネコの部分は、密度が高いしっかりめのウールで、柔らかさと温かみを感じさせてくれます。家の隅々まで諦めずに気に入った空間にしたい、たとえ玄関であってもそれは同じです。
ふだんはあまり意識しない壁の存在。でも、意外にも壁は目に入る空間の多くの部分を占めています。家具・インテリアに隠れて見過ごされそうな壁は、案外インテリアを引き立てる影の存在といえるかもしれません。
カフェノマの家も、LDKに限らず寝室から仕事部屋まで、漆喰、チョークボードペイントなどさまざまな材料をつかってDIYをしてきました。その様子を写真とともに解説しています。
広めの部屋を仕切る際、壁や扉で仕切らず、クロスで仕切ることがあります。そんなクロスを活用した設えを、Fine Little Dayの「ウォーターリリーズリネンファブリック、オリーブ」とともにご紹介します。かつて、Fine Little Dayの設立者でありデザイナーのElisabeth Dunker（エリーサベット・デュンケル）さんが来日された際、ご紹介するこの生地のワンピースを着ていたことを覚えています。この生地で仕立てられたワンピースをさり気なく着こなしている姿がとても印象的でした。
室内窓で限られた空間を快適に。カフェノマの家は自由に設計ができたマンションの利点を活かし、廊下や多目的室に光と風を導く室内窓を採用しています。奥行き感や個性も生まれ、スペースを有効活用できる内装窓。設置場所にもよりますが、窓の高さ、開閉方式、くもりガラスの選択など、考慮すべきポイントも様々です。
壁と同様に、以外にも目に入る存在が天井です。ダウンライトやペンダントライトの他、リビングならシーリングファンを設置しているご家庭も多くあります。そんな天井についてまとめた読みものをご紹介します。
今のマンションに住むことが決まった時、ある経験がきっかけで、天井にシーリングファンを付けようと決めました。ところが天井の高さが少し足りません… 自由に設計が可能だったため、思い切って床をさげることに。その経緯をエッセイにまとめてみました。
