コーヒーの味は、生豆と焙煎が9割。かつて世界のトップバリスタにそう聞いたことがあります。抽出のプロが、“自分の仕事は残りの1割だ”というのです。コーヒーを淹れる一般的なイメージとずいぶんかけ離れてるなと少し驚きました。ただし、これは競技の世界のお話。自宅で楽しむコーヒーは、むしろ淹れる行為そのものを楽しみたいですよね。ここでは、うちカフェに欠かせない、カフェインテリアとしての抽出器具をご紹介します。
ハンドドリップといえばもっともスタンダードな抽出方法のひとつ。カフェノマの場合、完璧に淹れることより、その過程をむしろ楽しむようにしています。道具選び、豆のチョイスとその挽目、あっさり淹れるか、しっかり淹れるか。これらすべてがコーヒーを淹れる楽しみそのもの。わたしたちなりの淹れ方を簡単にまとめてみました。
かつてカフェ巡りのため、北欧諸国を訪ね歩いたことがありました。目的のひとつは日本にないドリッパーを買って帰ること。なのですが… どのカフェでも見かけるのは日本のものが中心。中でもV60が多く使われていたことにとても驚きました。インテリアの一部としても魅力的なこのドリッパーをご紹介します。
一般的にコーヒーサーバーの多くは、ボディとハンドルが一体になった耐熱ガラスが主流です。電子レンジで温めたり、食洗機でもそのまま洗える利便性がその理由。ところが「KONO式コーヒーサーバー」のハンドルは木製、しかも天然木です。手間はかかるのに手放せない… このウッドハンドル付きのサーバーが持つ根強い人気は、実はあることと無縁ではない気がしています。
毎日ガシガシ使う日用品、なかでもガラス製品は、使い勝手に目をつむり、見た目だけで迎え入れることは稀かもしれません。何度落としても、割れにくく頑丈な作り... このビーカーは、そんな願いを叶えてくれる一品でした。誰でもどこかで見たことがあるような懐かしい実験用のビーカー、リカシツの「コニカルビーカー」をご紹介します。
エスプレッソ風の濃いコーヒーを家庭で気軽に楽しめるマキネッタ。別名モカポットとも呼ばれてます。手頃な価格で手にはいるマキネッタは、本格的なエスプレッソに挑むまえの入門としてもおすすめ。自宅に一台あれば、カフェオレやカフェラテなどコーヒーをアレンジする楽しみがいっきに広がります。
世界一小さいサイフォンと言われるハリオ ミニフォン。一般的なサイフォンの半分以下、高さ20cmにも満たない大きさで、出来上がるコーヒーの量も一人分です。コーヒーを淹れる過程そのものを楽しみたい方に、このミニフォンはぴったり。「うちカフェ」を象徴するコーヒー器具のひとつです。
シンプルでありながら、本格的な味わいが得られるフレンチプレス。この器具で淹れるコーヒーは、たとえばワインでいう自然派ワイン(ナチュラルワイン、ヴァン・ナチュール)に近いのかもしれません。限りなく無濾過に近いコーヒーが飲めるフレンチプレス。その分、コーヒー豆の鮮度や品質がダイレクトに味に影響します。フレンチプレスの抽出方法、微粉が苦手な方のための淹れ方のヒント、カフェノマのお気に入りのフレンチプレスなどをご紹介しています。