パート・ド・フリュイの奥深い甘さ|鎌倉イル・ド・ショコラ

2024/04/13 13:11:41

果実を煮詰め、砂糖などを加えて固めたお菓子「パート・ド・フリュイ」。ヨーロッパ発祥の伝統的なお菓子です。その起源は中世の頃までさかのぼり、果物を長期保存する手段として砂糖と一緒に煮詰めたのが始まりなんだそうです。先日、鎌倉一人旅の道中、このお菓子のことを思い出し、手にしてみました。

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1990年創業の鎌倉の老舗ショコラティエ「イル・ド・ショコラ」。このお店の定番が、今回ご紹介する「パート・ド・フリュイ」です。完熟果実を使用し、芳醇な風味とナチュラルな味わいが特徴。添加物は一切使用してないそうです。

_DSC6947こちらは5個入りで、小さな箱に入ったタイプ。日持ちはするので鎌倉旅行のおみやげにも

ファーストクラスのアソート

この商品との出会いは、前職の客室乗務員時代でした。ファーストクラスのチョコレートの中に混じるゼリー状のこのお菓子。初めは、甘いだけのイメージが強く、お菓子好きの私にとって、さほど興味の対象にはなりませんでした。でも、休日に鎌倉に訪れた際、興味本位で試してみてその印象は一変します。

_DSC6997しっかり甘いので、ブラックコーヒーとよく合います

機内食を提供するケータリング会社によると、機内では気圧の低下により、人間の味覚は鈍化するため、機内食はインパクトのある味付けが施されているんだそうです。機内で口にする「パート・ド・フリュイ」は、地上とくらべて違った味わいがあるのかもしれませんね。

口に入れると果実そのものの味が口の中で広がるフルーツ感。ファーストクラスで出すチョコレートの中で、このお菓子はむしろ脇役のような存在でしたが、機内の乾燥した空気の中、このお菓子のジューシーさは、ぴったりだったのだと想像します。

_DSC6996果汁を多く含むからなのか、一般的なのゼリー菓子よりもソフトな食感。中でも酸味がさわやかなミカンが好み

週末のシンプルな過ごし方

鎌倉を訪れる際に、ときどき「イル・ド・ショコラ」で「パート・ド・フリュイ」を手に入れ、自宅に持ち帰ることがあります。日曜日の午後、窓辺に座りながら、淹れたてのコーヒーとともにこのお菓子を味わう。そんなシンプルなひとときが、私の週末の小さな楽しみとなっています。

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トピック: coffee & treats