真俯瞰の構図で楽しむ室内写真の撮影のコツ|写真のムード解説 vol.7

2025年02月25日

光、テーブル、椅子、コーヒー、お菓子。縦や横に伸びる画面上の線が楽しい一枚です。必要最小限の要素だけを残して、自然な空間の広がりを意識しました。

斜めに差し込む光がタイルカウンターと椅子を照らすダイニング風景。コーヒーカップと細長いお菓子が木製プレートに載っている。

光の特性

撮影時刻は午前9時過ぎ。ブラインドを通して入る自然光はまだ角度が低いとはいえ、快晴の直射光で影がはっきり出ています。床やタイルカウンターが光を拡散し、程よいバランスに。全体にややハイライトが強調される分、お菓子やコーヒーカップの存在感が際立つのが特徴です。

構図・配置

俯瞰(ふかん)の視点で撮影することで、タイル目地のラインや椅子のフォルムが抽象的なパターンになり、画面に広がります。コーヒーカップとお菓子は縦一列に並べ、視線を自然に垂直方向へ誘導。シンプルながら整った構図になりました。

色彩と質感

床・タイル・椅子カバーをベージュや白の淡い色調でまとめ、木のプレートやコーヒーの濃い色合いをアクセントに。タイルのつるりとした質感、木の温かみ、コーヒーのマットな表情が組み合わさることで、見た目はシンプルでも、素材の違いが生む心地よいコントラストを楽しめます。

撮影データ

  • レンズ: SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM | Art
  • 絞り値 (F値): 2.8
  • シャッタースピード: 1/250
  • ISO感度: 125
  • 焦点距離: 31mm (35mm換算)

シンプルなダイニングでも、光の向きや被写体同士のバランス、素材や色の組み合わせを改めて観察することで、いつもの風景がまったく違う表情を見せてくれます。ぜひ、ご自宅などの身近な空間で試してみてください。

マーケティング支援

インスタグラムを起点にコンテンツマーケティングを加速

オウンドメディア支援

コーヒーのある暮らしを軸にしたWebメディアの企画運営

空間+ブランディング

コーヒーのある暮らしで差別化されたモデルルームを

撮影・クリエイティブ

ブランドの世界観を伝える写真撮影・動画制作