〈カフェノマ ミュージック セレクション〉というプレイリストを公開してまして、これは僕が担当してるんですが、1日1曲を目安に日々Spotifyでご紹介しています。
全曲、全プレイリストを通じて、静かな印象の曲が多いんですが、今回はセレクトする基準や選曲の理由、その辺りの話をしてみたいと思います。
洋楽と日本の歌の違い
インストではない、いわゆる〈歌モノ〉でいうと、今までほとんど洋楽しか聴いてきませんでした。その理由は〈歌詞〉にあります。英語に限らず、フランス語、スペイン語、ポルトガル語と、多くの洋楽は言葉が分からないので、僕にとって、歌は〈声〉じゃなくて楽器のひとつ、という感覚なんです。
聞き流せちゃうってことですか?
そう。歌詞が頭に入ってこないのでギターやピアノと同じ、メロディを奏でる楽器のような存在。逆に、日本語の歌はちゃんとそこに意味がのって耳に届くんですね。この違いが大きい。
メッセージが届かないから心地いい
日本語の歌は僕にとって、弓庭さんがよく言う彩度の高い花や、アニメのキャラクターの話と似ています。有名アニメのキャラクターは、こっちを向いて、私を見てって感じが出すぎて苦手だというところ。僕の場合は、日本語の歌詞の「私のメッセージを聞いて」感が、ちょっと重くなっちゃう。すべての歌に当てはまるわけではないけど… メッセージとしてではなく、耳に入ってスッと抜けていく〈音〉そのものを、おそらく僕は好んで聴いているんだと思います。
刈込さんの影響で、歌のない曲いいなって思うようになったんですけど、そういうことか。なるほどね。日本語だと無視できない何か引っ掛かりがあると。
日本語の意味が僕の中に引っかかっちゃう。メッセージのない曲、意識的に耳を閉じれば入ってこない、逆に聴こうと思えば聴こえてくるような、そういう音楽がたぶん僕にとっては心地いいんです。
聞き流すためのプレイリスト
それぞれのプレイリストにタイトルが付いてるんですが、ジャンル別にジャズとかクラシックとあるいっぽうで、そのときの気分にあわせ、聴き流せるようなプレイリストもあります。例えば、自分を盛り上げたいとか、ゆっくり静かに過ごしたいとか、落ち着いて自分と向き合いたいとか、そういう気持ちに寄り添うようなまとめ方です。
以下に個人的なお薦めプレイリストを載せてみました。聴き流したり、お気に入りの曲だけを自分のプレイリストに登録してみたり、気軽に楽しんで頂けたらうれしいです。