Lisa Mastersonさんの洋梨のポスター

スウェーデン出身のイラストレーターLisa Mastersonさんの洋梨のポスター。このポスターとの最初の出会いは、北欧の雑貨店を紹介する小さな本の中でした。所狭しと雑貨が並ぶ、あるショップの写真の中でひときわ目立っていたのがこのポスターです。それから数年後には、このポスターを求めてわざわざスウェーデンまで行ってしまったほど。

Lisa Mastersonさんの洋梨のポスター

このポスター、本の片隅で見かけただけで、こまかな絵の様子や、具体的な情報は掲載されていませんでした。その後、スウェーデンを訪れ、ポスターを求めてストックホルム市内の数々の雑貨店を訪れましたが、なかなか見つけることもできず…

サイズは50x70cmと大きめ。描かれるモチーフは洋梨がたったひとつ。潔いほどシンプルで、何もない白い余白が、梨の存在感をさらに際立たせています。

途方に暮れていたところ、ふと現代美術館の売店が頭に浮かびました。そこで、ストックホルム近代美術館に出向き、ようやく待ち望んだポスターを見つけることができたのです。その際、洋梨のポスターと一緒に、同じ作者のさくらんぼのポスターも手に入れました。

当時は、日本ではなかなか手に入らなかったLisa Mastersonさんの洋梨のポスター。実は微妙な色違いで2種類あり、私が持っているのは色がちょっと薄く、黄緑に見えるほうなんです。このポスターは大きな洋梨がドンと真ん中に一つだけ描かれ、その周りは空白。そのシンプルさが、かえって人の目を引きつけ、洋梨の存在感を一層際立たせています。

たった一つの洋梨が描かれただけのシンプルなデザインですが、なぜかそのことがかえって心に訴えかけてくるようです。部屋のあちらこちらに飾っては、洋梨の十分すぎるほどの存在感を楽しんでいます。