野田琺瑯のラウンドストッカー|長く愛される日用品の理由

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2024/04/13 10:59:42

古今東西を問わず人々を惹きつける日用品には、どんな特徴があるのでしょうか。おそらく多くの人が認めるその特徴とは、「美しくて機能的」であること。100年以上前に創業したメーカーが今もなお評価され続ける理由があるとすれば、このことと無縁ではない気がします。

明治後期からつづく日本の老舗メーカー 野田琺瑯。今回ご紹介するのは、その野田琺瑯から、4種類のサイズで展開するラウンドストッカーです。

野田琺瑯 ラウンドストッカーの特徴

4つのサイズで展開する野田琺瑯のラウンドストッカー。サイズバリエーションのおかげで目的や用途に応じ自由に組み合わせて使うことができます。上部が平らなため、重ねて置くことで省スペースにも。

photo1751-2写真上:野田琺瑯ラウンドストッカー21cm / 写真下:野田琺瑯ラウンドストッカー30cm

photo1789-2透明なEVA樹脂の内蓋が、食品の密閉保存にも便利。主に犬のごはんとオヤツ入れとして使っています

日本のホウロウですが、最初に目にしたのは台湾でした。現地のキッチンスタジオにお声がけ頂き、“うちカフェ教室”を開催したときのこと。スタッフの方がトレーとして、フタを使う様子を見たのが最初でした。
はじめはフタと気づかず、同じものがほしいとお尋ねしたら、なんと野田琺瑯ラウンドストッカーのフタの部分とのこと。

photo1775-2野田琺瑯ラウンドストッカーのフタを裏返した様子

CaputureOne0395-2ガラスの釉薬が施釉(せゆう)された光沢の美しいフタの部分。手作業で絵付けされたフチを含め、どこかレトロで懐かしい趣きがあります。

インテリアになる、野田琺瑯のラウンドストッカー

美しく機能的な野田琺瑯のラウンドストッカー。収納用具としては、文句のつけようがありません。そのまま床置きしてもインテリアに馴染んでくれます。そして、トレーとして、テーブルウェアにもなるフタの部分。金属にガラス質の釉薬を焼き付けているため、磁器製の白いカップともよく馴染みます。

photo1708-2トレー:野田琺瑯ラウンドストッカー21cmのフタ

photo1724-2野田琺瑯ラウンドストッカー21cmのフタ。2人分のカップと小さなおやつが収まる大きさ

photo4222-2夏場は、カフェオレベースを使ってミルクコーヒーにも。グラスはWeck MOLD250ml

昔からあるのに不思議と古さを感じさせないのがホウロウです。レトロで懐かしさはあるのに、“もう過去のもの”という印象はありません。むしろ製品としての寿命は永遠につづくような気さえしてきます。

そして長く愛用できる日用品だからこそ、その使い方もさまざま。造り手の思いもよらないところで、自由な発想で使い方が見出されることこそ、優れた日用品のひとつの側面だという気もしています。