空間づくりにおいて、収納選びにはとくに気を使うようにしています。私たちの考える収納は、独立した目につく家具よりも、できるだけ壁に溶け込むような目立たない存在であってほしい、そういう思いがあるんです(キッチンの収納についてまとめた記事「AYANO SHシャンティシリーズ|食器棚」はこちら)。
収納するモノの量は一定ではなく、増えるときもあれば減るときもあります。収納量を事前に把握し、それに合わせたストレージを揃えることは、なかなか難しいことですよね。モノの量に合わせるのではなく、どんな量にも柔軟に対応できること、量に限らずどんなときもインテリアとして成立している、このふたつを、いつも心がけるようにしています。
かつて、収納のないアトリエに入居する際、私たちが最初にしたことがストレージを揃えることでした。そのときに見つけたのが、今回ご紹介する無印良品の硬質パルプボックスです(2023年7月現在、残念ながら同色の取り扱いがありません)。
サイズや形にバリエーションがある無印良品の硬質パルプボックス、必要に応じて買い足せる便利さがあります(現在は黒のみの販売)。また、シンプルで洗練されたデザインも無印良品らしく、空間に無理なく溶け込んでくれます。
さすがパルプ製ということもあり、何度も部屋の模様替えをしましたが、軽くて持ち運びも容易で、ストレスを感じることがまったくありません。組み立ても簡単で、配送時も場所を取らず、一切工具は不要です。
無印良品の硬質パルプボックスは、ただの収納ボックスではなく、私たちの生活空間に溶け込む、変化に対応する魅力的な存在となっています。