ブログ:北欧インテリアの取り入れ方ガイド

グスタフスベリ GUSTAVSBERG サリックス オリジナル版|北欧スウェーデンで見つけた美しいヴィンテージカップの魅力

作成者: 弓庭 暢香|2024/04/13 2:08:39

スウェーデンの陶磁器ブランド「グスタフスベリ」。その中でも「サリックス」は、ヴィンテージ市場で特に注目を集めるデザインの一つです。繊細な柳の葉模様と、飲み口の薄さが特徴のこのカップは、コーヒーを味わう喜びを一層高めてくれるアイテムです。

グスタフスベリの村を訪ねて

スウェーデンのストックホルムから地下鉄とバスを乗り継ぎ、約40分。入り組んだ海岸線沿いを進むと、陶磁器の地として知られる「グスタフスベリ」の村が現れます。この村を訪れた目的の一つが、ヴィンテージ市場で名高い「サリックス」シリーズとの出会いでした。

サリックスのデザインは、スウェーデンの著名デザイナー、スティグ・リンドベリによるもの。ラテン語で柳を意味する「Salix」から名付けられ、柳の葉をモチーフとした繊細なデザインが印象的です。

雑誌の特集から始まった旅

この村を知ったきっかけは、北欧特集が組まれた雑誌の記事でした。掲載されていた地元のショップには、壁一面に並べられたヴィンテージカップが紹介されており、その一枚一枚が、かつての日常を想像させる佇まいを持っていました。

柳の葉をモチーフにしたサリックスの絵柄は、その時代の印刷技術を駆使して描かれました。繊細な線が連なる美しさは、まさにヴィンテージアイテムならでは。

この旅で目にした「グスタフスベリ ベンポルスリン サリックス」の透明感ある白い質感が、特に印象的でした。1950年代後半に製造が始まったこのシリーズは、ボーンチャイナ(ベンポルスリン)という陶磁器の一種で作られており、その滑らかな表面が特徴です。

ベンポルスリンはスウェーデン語でボーンチャイナを指します。その薄さと乳白色の美しさが、コーヒーの微妙な味わいを際立たせます。

復刻版とオリジナル版の違い

「サリックス」の復刻版は、オリジナル版に比べてシャープな印象を持ちますが、個人的にはオリジナル版の柔らかなフォルムとアナログな雰囲気に惹かれます。このシリーズを探し求める旅は、まさに宝探しのような体験でした。

オリジナル版は、現代の復刻版にはない丸みのあるフォルムと、温かみのある質感が魅力です。

グスタフスベリ GUSTAVSBERG サリックスの特徴

「サリックス」の最大の特徴は、薄い飲み口。これにより、コーヒーの微妙な味の違いをより繊細に感じることができます。ヴィンテージカップならではの美しさと実用性が両立している点も、このシリーズの特筆すべき魅力です。

シングルオリジンコーヒーとの相性も抜群。飲み口が薄いため、熱い飲み物も快適に楽しめます。

サリックスシリーズは日常使いにも適しており、適切に手入れを行えば長期間その美しさを保つことができます。

購入方法

サリックスシリーズは現在、ヴィンテージマーケットやオンラインショップで購入可能です。日本国内では専門のヴィンテージショップやオークションサイトなどで取り扱われています。また、海外のショップでは直接発送を行う店舗も多く、オンラインでの入手も可能です。価格帯は、カップ&ソーサーで1万円以上となることが一般的です。

北欧デザインとの調和

「サリックス」のカラーバリエーションは黒と白のモノトーンを基調としており、どのインテリアにも馴染むデザインが魅力です。特に北欧モダンのインテリアとの相性は抜群で、リビングに飾るだけでもその空間を洗練された印象に変えます。

サリックスの洗練されたデザインは、北欧モダンインテリアとの調和を叶えます。

存在感はあるのにどんなテーブルにも馴染むデザイン、コーヒーを味わうのに丁度いい飲み口の薄さなど、実用的でありながら見た目も主張し過ぎないほど良さ、このカップの隠れた魅力だと感じています。

自宅のカップボードの一番目立つ位置に並ぶこのカップ、数ある北欧ビンテージの中でも最も好きなカップのひとつです。