家具えらび、とくに収納へのこだわりを以前にも紹介してきました。たとえば、“収納量に柔軟に対応できながら、インテリアとしても成立するものを選んでいる”、というこちらの記事「壁に溶け込む、無印良品の硬質パルプボックス」。また、“独立した目につく家具より、壁に溶け込む目立たない存在を好んでいる”としたこちらの記事「AYANO SHシャンティシリーズ|食器棚」などです。
この流れをくむ収納、私たちが長らく愛用する収納家具モンタナを、今回ご紹介します。
デザイナーはモンタナ社の創立者 ピーター・ラッセン氏。高さ・幅・奥行が36パターンあり、基本モジュールが自在に組み合わせ可能な、デンマークを代表する家具です。
モンタナの良さは、シンプルで無駄のないミニマムなデザイン、くわえて堅牢で存在感のある精緻なつくりにあります。
最初に見たのは、インテリアショップのショールーム。広い売り場の片隅にひっそり置かれていました。アトリエに置く収納家具を探していたのですが、ひと目見て即決したのを覚えています。今思えば、その理由は、モンタナの“控えめな存在感”にありました。冒頭にふれた、“壁に溶け込む目立たない存在”を、このモンタナに感じたのかもしれません。
私たちがモンタナを選んだ最大の理由は、カラーバリエーションの豊富さにあります。選べるカラーは全43色。このなかから、マットなベージュ色の「Montana latte」と、辛子色の「Montana boulevard 20」をえらびました。「Montana latte」の控えめな存在感と、逆にアイキャッチとなる「Montana boulevard 20」の組み合わせ。インテリアとして成立している収納家具という意味では、これ以上のものは見つけられないと思います。
モンタナの良さは他にもあります。具体的にみてみましょう。
機能的でありながら温かみのあるデザインと豊富な色のバリエーション、さらに細部へのこだわり。それなのにどこか控えめな存在感に、品の良さを感じるモンタナ。完成されたプロダクトとして、いつまでも飽きることのない愛用品になりそうです。