簡単においしいコーヒーをつくれる道具の一つがフレンチプレス。ジャグに似たガラス容器に金属フィルターを組み合わせたフレンチプレスコーヒーメーカーは、初心者にもおすすめです。
フレンチプレスで淹れるコーヒーは、コーヒー豆本来の味わいをストレートに楽しめます。この器具は、たとえばワインでいう自然派ワイン(ナチュラルワイン)に近い体験と言えるかもしれません。限りなく無濾過に近い抽出方法で、豆の品質がダイレクトに味に影響するのが特徴です。
フレンチプレスの抽出は、お湯にコーヒーの粉を直接浸します。浸漬(しんし)式とよばれる抽出方法で、コーヒーの風味や香り成分がしっかりと抽出されます。フィルターの目は粗く、微粉も一緒に抽出されるため、他の淹れ方にくらべて豆の良し悪しがそのまま味に影響してくるというわけです。
できるだけ新鮮で良質なコーヒー豆さえ選べば、淹れ方自体はとても簡単です。だれでも簡単に淹れられるのがフレンチプレスの一番の魅力。フレンチプレスで争うコーヒーの競技会をほとんど耳にしないのは、そのせいかもしれません。
準備するのは以下の3つ:
まず、コーヒー豆を粗めに挽きます。
次に、フレンチプレスの中に挽きたてのコーヒーとお湯を入れしばらく待ちます。
4分ほどたったら、ふたの上部についているプランジャー(押し棒のようなもの)をゆっくりと押し下げます。
最後に、上澄みのコーヒーをカップに注ぐだけ。紙のフィルターを使わないのでコーヒーの油分もしっかり抽出され、味わい深いコーヒーを楽しむことができます。
フレンチプレスは、金属の粗いフィルターを使うため、フィルターの網の目から油分をはじめとしたコーヒーの成分がしっかり抽出されます。コーヒー豆の良し悪しがそのままコーヒーの味に影響するのは、この粗いフィルターのため。微粉もでるので、少し舌にザラッと感じることもあります。
フレンチプレスを敬遠するひとの多くは、コーヒーに残るこの微粉が苦手なようです。粗挽きにした豆から微粉を取り除くには、さらに細かいメッシュのフィルターを使います。
シャカシャカと数回振ると、微粉が取り除かれます。
いかがでしたでしょうか。フレンチプレスで淹れるコーヒーは、自然派ワインのように限りなく無濾過に近いコーヒーというお話をしてきました。そのため、コーヒー豆の鮮度や品質がダイレクトに味に影響するということもお伝えしました。簡単につかえるフレンチプレスだからこそ、むしろコーヒー豆にこだわって、味の違いを楽しんでみたいですよね。
フレンチプレスの歴史はながく、発祥は20世紀初頭のイタリア人デザイナーの手によるといわれています。いまでも多くのメーカーからさまざまなデザインのフレンチプレスが出ています。
フレンチプレスコーヒーはその手軽さと本格的な味わいで、コーヒー愛好家から初心者まで幅広い支持を集めています。特に、フレンチプレス コーヒーメーカー ボダムのシャンボールは、初心者にもおすすめの逸品です。コーヒー豆の鮮度や挽き目にこだわり、ぜひあなたもこのシンプルな抽出方法で最高の一杯を体験してみてください。