ぼんやりと伊丹空港で待ち時間を過ごしていた私。人々がお土産を選んでいる様子を見ながら、ふと「自分へのお土産ってないよね?」と思ったんです。それから探し始めた自分だけのお土産、それが「焼き八ツ橋」でした。
皆さんにも馴染みのある、三角形の皮の中にあんが詰まったあの京都の銘菓、八ツ橋。私が選んだのはその皮を硬く焼き上げたもの。飛行機の中でコーヒーを飲みながらちょっと甘いものを食べたくなったら、この焼き八ツ橋がぴったり。パリッと軽い食感で、飛行機の中でもささっと食べられるんです。
お土産コーナーの一角で見つけたこの焼き八ツ橋、今では私の旅行のお供となりました。シナモンを思わせる香り、そしてニッキのほろ苦さ。これがコーヒーと合わさると、あの特有の美味しさが口の中で広がるんです。
小さい頃は、正直、八ツ橋は苦手でした。子供心にはニッキの独特の風味が理解できなかったのかもしれません。でも今となっては、その風味こそが焼き八ツ橋のいちばんの魅力。そして、その甘さが濃いめのコーヒーと相まって、飛行機の中でほっと一息つく瞬間を作り出してくれるんです。
お馴染みの味だけど、焼いたタイプにはまた、新しい発見があるかもしれません。もしゲートで見かけたら、自分へのささやかなお土産として、一度試してみてはいかがでしょうか?