リビングの天井にあるシーリングファン。機能以上に、インテリアの一部として、もはや我が家になくてはならない存在になっています。ファンが静かに回転する様は、見ているだけでゆったりとリラックスさせてくれます。同時に、優しく風を運んでくれる、そんな存在です。
以前、香港の街中から少し離れたリゾートホテルに、休息のため入ったときのこと。ロビーのカフェで一息つき天井を見上げると、大きなシーリングファンが回っていました。その大きなファンのおかげか、生暖かい風もどことなく心地よい風にかわり、時間の流れもゆっくり感じたことを思い出します。
この経験がきっかけとなり、今住むマンションの天井にシーリングファンを設置したいと思うようになりました。幸い、間取りを含め自由に設計が可能だったのです。
規格上の図面をみると、天井の高さは2500mmで、ファンを取り付けるにはちょっと高さが足りませんでした。それでも、その想いを諦めきれず、思い切って床を下げることに。なんとか交渉した結果、床を下げることも叶ったのです。
このリビングに合わせて選んだシーリングファンは、小ぶりで高さも低く、限られた空間にピッタリのサイズ感のもの。優しい風を感じながら、ファンがゆっくりと回る姿を見るたび、あの香港のホテルで感じたリラックスした時間を思い出します。