カフェノマ愛用の道具を紹介するシリーズ。今回は、見た目の美しさと機能性を兼ね備えた、ケメックス(CHEMEX)をご紹介します。ただし、コーヒーメーカーとしてではなく、花瓶として再利用する初代ケメックスについてのお話。
コーヒー愛好家だったドイツ出身の科学者ピーター・シュラムボーム(Peter Schlumbohm)博士が生み出したコーヒーメーカー。ガラス製のドリップ式コーヒーメーカーです。科学者としての知見を活かし、美しく機能的なコーヒーメーカーの創作を試み誕生したのがこの作品。世界中から愛され、ニューヨーク近代美術館(MoMA)にも展示されました。
ガラス製のコーヒードリッパーとフラスコ型の本体が一体化したフォルム。中央には曲木の持ち手が、革ひもでやわらかく固定されています。
通常のペーパーフィルターよりも厚みのあるケメックス専用のフィルター。抽出時にでるコーヒーの油脂や微粉をしっかり除去でき、クリアで雑味の少ない味わいになります。
湯を注いでコーヒーを抽出するハンドドリップ式です。
我が家の初代ケメックス。コーヒーメーカーとしての役割を終え、いまでは花瓶として再利用しています。クリアなガラス製の本体は、どの花とも相性が良く、さりげなく活けた花も美しく映し出してくれます。もともとがテーブルウェアなので、テーブルに置いても違和感なく、インテリアにもよく馴染んでくれるんです。
花瓶としてリユースできるコーヒーサーバーは、ケメックス以外になかなか思い当たりません。機能としてはシンプルなコーヒーサーバーですが、テーブルウェアとしての完成度は他の追随を許さないほどの存在感です。