世界一小さいサイフォンと言われる「ハリオ ミニフォン」。コーヒーを淹れる道具としては一風変わっています。一般的なサイフォンの半分以下、高さ20cmにも満たない大きさで、出来上がるコーヒーの量も一人分。サイズからして、効率や量を求めるものではないのは明らかです。そして、個人的には、“独りで楽しむコーヒータイムを”と、ハリオさんのそんなメッセージを感じずにはいられません。
コーヒーを淹れる過程そのものを楽しみたい方にも、このミニフォンはおすすめです。最初は取り扱いが難しそうに見えますが、使いこなすと案外簡単に感じると思います。
この器具で淹れる楽しみは、ゆらゆら揺れるアルコールランプの炎や、ガラス管を伝ってブクブクと上がるお湯の様子を眺めること。この視覚的な楽しさが、“淹れる過程を堪能する”という意味で、他のコーヒー器具にはない特別な魅力になっています。
製品説明にはどこにも書かれていないのですが、ミニフォンには、“ひとり時間を楽しむコーヒーメーカー”、そういうメッセージが込められてると勝手に想像しています。一杯のコーヒーと、ひとりの時間。お気に入りのカップで飲むコーヒーが、普段より一層おいしく感じられるひとときです。